第十一章
『解体と再生について 〜その2〜』
ここまで生きて来る。ここまで生きて来た。だから呪縛がからみあい、解け合い、私の胸を痛みつける。
”呪縛からのがれるため、自死する”
これは全く持って違うのだと、ある人が言う。
自分が生かされていることへの感謝はとてつもなくある。
だがそれとともに憎しみも膨らむのだ。
私は馬鹿なんだろうか?
人を憎いと心から思ったことは今までの人生で ほぼ 無いが、
本音を書くと、2回だけ、ある人(それは別人の2人(女性))に、
”この世からいなくなって欲しい”と思ったことがある。
こんなこと、絶対に書きたくない。
悪夢だ。
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+++五感の有効活用+++ってこと、あなたわかる?
聞く事、観ること、臭いを嗅ぐこと、触る事、食べる事、受け入れる事・・・・
その取捨選択をするのは、自分だ。
そしてまた 戻ってしまう。
”自分て誰だ?”
「あなたは誰ですか?」私に問う。
「・・・」
「あなたには何にもない」 違う誰かが言う。
「その問い自体が間違っている」また他の誰かが言う。
だけど・・・
だけどね、今日、お花屋さんの犬に私気に入られて、抱き着かれたり、顔をなめられたり、あったかい犬とじゃれあえてとても楽しかった。
これでいいの?
五感の有効活用・・・
第六感だけは、ばっちりなんだけどなぁ・・・
心から愛する人、あなたにはいますか?
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12月14日SUNDAY
あまりにも太陽が眩しすぎて、私がここに在ることが不安になる・・・
泣いてしまう。
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『解体と再生について 〜その3〜』
悪夢は、軽くなってきているものの、まだまだ続いている。
色々な薬の服用が まだ かかせない。
自分の中のかかえこんでいるものを、ひとつひとつ ひもといて、外へ出さなければいけないようだ。
重荷があまりに重過ぎても、自分の人生を前向きに生きることにはならない。
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押し入れの奥に、あきらめの気持ち(もう見るのも嫌だ!!)でしまっておいた編み物セット一式・・・。
だってだって、何回 説明を よおく見ながらやっても 二段目に進めなくて ”へんてこ” になっていくし、また作り目からやりなおしては、ほどいて、また作り目からやっては ほどいて、を五、六回はくりかえしていた。
今の私には向いていないわ・・・
叫びたくなる。
編み物のひとつでパニック!
それからしばらく経った。
昨日、気を取り直して、『もうどうにでもなれ!』と 半ば やけくそに 編み始めてみた。
そうしたら、なぜか三段目まで行けた。
だが、緊張しながら 取り組んだせいか、
ひどく腰が痛くなった。
思った以上の以上に疲れた。
その後、爆睡。
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ある日から、心の調子を良くする為、カウンセリングを受け始めたのだった。
なかなか 感じのよい、私より少し年輩の女性カウンセラーだった。
カウンセラーの先生との相性も重要だということは、過去の経験から知っていたので、
初回は、心を開くまで 少し緊張したが、
やさしくもはっきりとした口調で、
『あなた自身が楽になることを考えなさい』と言われた。
『あなた自身が楽になれば、自然と周りも楽になるのよ』と。
ジ ブ ン ジ シ ン ガ ラ ク ニ ナ ル コ ト
担当医の言い換えによると、(重い荷物をおろすのよ。)
重い荷物・・・?
重い荷物
「私自身が生きる」とはどういうことなんでしょう。
日常生活の中、突然ふと沸き上がる、『ここはどこ?』『わたしはだれ?』
ほんと 若くもないのに、いまだ思春期か?と自分で自分につっこみを入れ、煙草をふかす。
『解体と再生について 〜その4〜』
友達に手紙を書き、すぐに返事が来た。
うれしかった。
読んでいたら、ふと、色んな友達の顔が浮かんできた。
仕事をがんばる友人、
仕事をみつける友人、
仕事を変える友人、
芝居を続ける友人、
芝居をやめてまたはじめる友人、
結婚する友人、
子供を育てる友人、
悩み続ける友人、
病から復帰する友人、
集って酒を飲むのが好きな友人、
クリスマスや忘年会や旅行にいそしむ友人、
ひきこもっていても、いろいろな情報は かすかながらも続々と入ってくる。
([注]ひきこもりなさいとは、担当医の指示である。)
時は刻々とすすんでいく。
が、我が家のねじ巻き式時計は、古く渋い音でゆるやかに時を知らせる。
私はテレビをほとんど見ない。
新聞は 体調のいい日だけ読む。
音楽は、クラシック音楽をたまに静かに聞く。
何処からか、 どこまでもどこまでも虚しく聞こえてくるクリスマスソング。
経済と消費。
とりあえずね、かかえている重い荷物を降ろしたい。
だけど、どれが、自分の重い荷物なのか、判別もまた、難しいのである。
まだまだ、時間がかかりそうだ・・・。

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ハムスター(エトワールちゃんin友人宅)は転ぶのだろうか?
私は転んだ。
昨日、自転車で。
安売り薬局の荷棚と、搬入トラックはせまっていて、
どう避けようかと、我が自転車の操作を考えていたら、
いつのまにか荷棚に自転車ごと突進・・・そのあと二回くらい衝撃を感じたが、
気付くと、ひとり ひっくりかえっていた。
光る青空のすきまから、「大丈夫ですか?」「大丈夫ですか?」「大丈夫ですか?」と色んな人の顔が視界に入ってきた。
転んだ事実は認識。
体は痛いが、激痛ではない。
おそらく骨折もしていないと神経をめぐらしてみる。
あうぅ”大丈夫です、すみません”
思いのほか、周りの人々が優しくしてくれた。
自転車を運んでくれ、私をそっと抱き起こしてくれた。
「あ り が と う ご ざ い ま す」
なんだか、へんな涙が出た。 心の中を ”やもり” が走る。
うつ病につきものの 肩凝り・腰痛を治そうと、ちょうど整骨院に行く途中だったので、
そのままよろよろと、整骨院へ・・・。
左半身シップと包帯だらけで処置され、帰る。
幸い、打撲 程度で、骨折も無し!
毎日牛乳飲んでるからかな?
とか思ったりして。
でも、『転ぶ』って、心のショックのほうが でかい。
・・・・ BLUE BLUE SKY・・・・・
◆「解体と再生について」は、しばらくお休みします。 怪我が治るまで・・・
『解体と再生について 〜その4'〜』
[痛みの中の散文詩]
月も出ていない 真夜中
真夜中はいつも雨降り
ずぶぬれになっているの 私・・・
裸足で コンクリートの上を走る。
逃げているのか?
それとも何かを追いかけているのか?
足首に巻かれている包帯に 雨がじゅくじゅくと滲みて、重たくなってゆく。
足を一歩前へ踏み出すごとに、体の芯まで ”凍え”がまとわりついてゆく。
叫びたい!
憎しみを、愛を、眼差しを、大地を、コンクリートを、雨を、血を、全てを飲み込んで 吐き出してやりたい!
「清く 醜く 美しく!!」
雨は絶対に止まない・・・
作業服の男と母が、そんな私を見ている。

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