第十六章
『解体と再生について 〜その10〜』
4月1日
今日はエイプリルフール。だけど つくウソなんてない。軽く人をだませる状態でもない。
「ジョーク ジョーク ジョークだよぅ」
なんて言って愛してるみたいに真っ赤なスカートをはいたりしてみたい。
今日は年度始め。
あらたなる 社会人達、学生達、幼稚園児達、みんな新しい服を着て、新しいスタートをきったに違いない。
わたしはといえば、日課の散歩途中 道の段差で転んでしまい、足首を軽く捻挫する。
だから、今日はカメラを持って桜を観にゆこうと思っていたが、計画変更。
牛乳とパンを買って帰る。
そして水槽の水替えをした。
魚達も、やっぱりなんだか気持ちよさそうだ。
このHPも少しずつリニューアルしている。
”わたしもリニューアル”で、なにしよっかな?
4月2日
我がアルバイト研修日。
久し振りの立ち仕事。
しかし 足首の捻挫もたいしたことなく一安心で、研修をこなす。
帰宅後、パートナーが 私がプレゼントした指輪を無くしたことが判明。
こんな時 何を想えばよいのだろう・・・。
彼は謝っていた。
こんな時 何を想えばよいのだろう・・・。
空白。
4月5日
2日間、日記が書けなかったが、元気である。
指輪は、パートナーと一緒にもう一度見にゆき、パートナーの指にぴったりで、しかもデザインもなかなかのものを発見。
即 購入した。
4つのリングが1セットになっているので、二人で分けッコして丁度なのだ。
うれしい。
うれしいついでに、旧友はり氏を呼びよせて食事をした。
旧友はり氏とは 久し振りの再会だったので、とてもうれしかった。
色々な話をした。
おかげで、夜に色々な過去の夢をみて叫んでしまったが、それはそれでまた よし。
区別・・・。
区別。
昨日は 喫茶店アルバイト初日。
今 CAFEブームとかなんとかあるけど、日本茶専門店は、まだまだ少ないのではないだろうか。
日本茶専門のお店なので、日本茶のことが色々学べる。
いいお茶ほど低い温度で煎れなければいけないって
みんな(おばぁちゃん)知ってるのかな?
なんて思いながら、祖母から送ってもらったお茶を我が家で煎れる。
おいしい。
「 桜散る 午後に想うは 来しかたの 祖母の送る茶 甘く 味わい・・・」
4月6日
家の近くには桜の木がないのに、窓を開けていると、風とともに桜の花びらが舞い降りてくる。
地球っていいな、日本っていいなぁ・・・そう思う瞬間である。
上の写真は我が家のハーブ「タイム」の花である。
春になるときちんと花が咲く。
4月9日
昨日は、一日中眠っていた。春だからなのか、薬のせいなのか・・・。
毎日「ぼんやり」が仕事のうつ病治療だが、「ぼんやり」し過ぎるのもねぇ・・・
ひとりさみしく窓辺に寝そべり、はかない人生を葉桜とともに考えるが、なにも思い浮かばず。
あぁ浮かんだといえば、窓の外に大きなシュロの樹があるので、シュロの葉がゆれるとともに、
南国への想いだけは出てきた。
いきたいな沖縄。
いきたいな遠い国。
だけど、日本は今遠い国で大変なことになっている。
何やってんだ小泉!
日本の政治ってほんとだらけているわ。
政治に無関心な国民もいけないのだけど。
午後遅くバイト先の日本茶喫茶へ行ってみた。
お茶を飲みに。
おねぇさんマスターと ゆっくり話をすることができた。
「日本茶インストラクター協会」というものがあって
おねぇさんはそのインストラクターの資格を持っている。
茶道とはまた別の世界である。
わたくし興味深々・・
でもまずは、「挿し絵ライター」の講座を受けてるからそれから先にはじめなくっちゃ。
そういう訳だが、どういう訳だか、ここに書いておきたいことがある。
私、父の2回目の御葬式の夢を見ました。私の父は夢の中では生きていることになっていたのだが、
ついに夢の中でも、お別れの時がきました。
お父さんさようなら。
カウンセラーの先生、父と決別 できましたよ。
そういえば、今日は母と父の結婚記念日だった気がする・・・。
お母さん元気ですか?
4月10日
早寝をしたせいか、午前4時半に ぱちりと目が覚める。
とりあえず煙草を吸う・・・。
龍のお水を替え、
窓を開けて部屋の空気の入れ替えをする。
我がパートナー”足が重い”というので、軽くマッサージをする。
お弁当を作る。
パートナーを見送る。
そんなこんなで、昼前から、少し昼寝をしてしまった。
しかし、自分の肩凝りもひどいので行きつけの整骨院へ行く。
その後、またまた日本茶喫茶へ。
喫茶店には大きな水槽があって、そこには直径25Bくらいある銀ちゃん(金魚)が居る。
銀ちゃんは 夜中にジャンプしたのか、おおきな傷を今負っていてかわいそうなのだ。
銀ちゃんのことが気になって今日も喫茶店にいったのだが、昨日よりは、よくなっているようだった。
なぜなら、元気に泳いでいたからだ。
昨日はひとところでじっとしていた。
そして今日は、自家製アロエベラでヨーグルトを食べてみた。
(上の写真が我が家のアロエ)。
ちゃーちゃん(祖母)からもらってきたものである。
自家製アロエはいきなり生なので、少し青臭い味がするが、はちみつにでもつけておけば、いい具合になるのではないだろうか・・・
そしてそして、きょうは前髪も切った。
すっきりした顔に春風があたる。
前に住んでいたアパートを突然見たくなり、自転車を漕ぐ。
あった。
なかった。
私達が住んでいたころの面影はなく、あたらしい家族かカップルが住んでいるのだろう。
きれいに整頓されていて、過去の私達のやさぐれたベランダではなかった。
ワ タ シ タ チ
どうしているのか 彼は・・・
区別はついている。
しかし元気かどうかはやはり気になるものである。
「 うなされる 午後のうたたね 葉桜や・・・ 」
4月11日
今日の私は不調、
季節の変わり目は だるくてしかたがない。
だけど、運動したほうがいいと言われているので、午後遅く散歩にでかける。
マンホールのふたのデザインが桜かなにかの花の模様になっていることに気付く。
今日はあたたかくて、街は新生活の買い物をする若者達で一杯だった。
そんななか、自衛隊派遣反対、有事法制反対の署名を求める集団に会い、
引き寄せられるように署名してしまったが、よかったのだろうか?
もう自衛隊は行っちゃってるし、今さら反対といっても政府の動きは変わらないだろう。
桜の宴会・新歓コンパ・イラク復興支援・わたし
うつ病。
「 カウンセラー 言葉あやつり 水温む春 」
4月14日
日記を2日間さぼる。
自分で決めたことを守れないと やっぱりなんだかくやしい。
今日は、雨。
洗濯もできずに、うつうつとし、新聞の切り抜きをして午後を過ごす。
夕方、演劇制作チーム「道楽屋」のゆうくんから、
置きチラシ(居酒屋や喫茶店などにチラシを置いてもらう宣伝活動)を手伝ってくれとの電話。
十九時に下北沢南口で待ち合わせて、早速活動開始。
下北沢の店は、どの店が協力してくれるか、だいたい把握してきている私なので、かなりのスピードで、
枚数をこなす。
下北沢在住もそろそろ九年目を迎える・・・
なじみの店はまだまだ少ないが、私はこの街が好きだ。
最近では若者が増え、一時は第二の原宿かともいわれた下北沢だが、
わたしは旧いものと新しいものが混在するこの下北沢が、
おとしよりと若者が共存するこの街が 好きで離れられないでいる。
4月15日
本日は、パートナーの同級生とお酒を飲むことができた。
彼は人形劇をやっている。また、歌舞伎やさらに妖怪の話等、
幅広い話ができてとてもうれしかった。
そのあと、酔っぱらったパートナーを連れ どうしても一度行きたかったBARに行った。
しっとりとしたとてもいい店だった。かの松田優作が通っていたという店である。
彼がもし生きていたら、日本の演劇界も映画界もましてやテレビ界も、もう少しましなものになっていたのではないか・・・と 酔っぱらった頭で考えながら、ディタグレープなんて甘いお酒を 飲んだ。

「ひなたぼっこ」
4月17日
帰れない私。
だけど、あの時の風、温度は、ニ度と忘れることはない。
ゴールデンウィークは実家には帰れないことになった。
ドクターの指示である。
パートナーを94歳になる実の祖母に紹介したいのだが、
なかなか実現できないもどかしさ・・・
時というものは、どのように流れるのであろうか?
私の生きている時間は私固有のもので、周りの人間との交流は合流地点・・・。
そうそう、最近自分というものを受け入れ、自分を好きになることをやっと覚えはじめた。
『 穀雨にて 我想うのは 虚空なり 』
4月20日
去る日曜日は 千葉へ行った。
義祖母のお見舞いと海を見る為である。
千葉海浜病院に 義祖母(パートナーの母の母)は入院している。
海浜病院というだけあって、すぐそばが、海だ。
面会時間まで、海をみて過ごすことにした。
私は、ひさしぶりに見る海に興奮し、足のももまで水につかりながら、貝をとったりして遊んだ。
海の水はしょっぱかったが、あたたかだった。
大きな海と大きな空。
はしゃぎまわる子供達・・・
わたしもいっしょになってはしゃいでしまい、海の水で最後には おしりまで ずぶぬれになる始末。
服をかわかしながら、
おおきく海の空気を吸った。
義祖母は肺がだいぶ悪いらしいが、お見舞いに行くと元気におしゃべりをしてくれた。
お顔の血色もよく、わたしは一安心した。
その後、千葉の自宅に居る義祖父の顔も見にゆき、談笑した。
パートナーのおかげで家族が増え、うれしい限りである。
そんなこんなの日曜日だったのだが、帰りに私の具合が悪くなり、電車に乗れずに、
パートナーの父に車で世田谷の自宅まで送ってもらった。
車の後ろ座席で毛布にくるまりながら、亡き我が父との過去を思い出していた。
子供の頃、はしゃぎすぎて疲れ、亡き父の運転で後部座席で寝ていたことがあったなとか、
亡き父と潮干狩りをしたこととか・・・色々と思い出された。
「 時はめぐるんだなぁ 」と ぼんやりした頭で考えた・・・。

「パートナーが作ってくれた夜食のスィーツ」
4月21日
今日は、新宿へ久し振りに出かけてみた。
相変わらず がしゃがしゃした街だが、紀伊国屋書店裏側あたりは好きだ。
というのも、その場所(喫茶店)で三年間働いていたからであり、
久しく会話をしていない店長に会いたくて
電車に乗って でかけたのであった。
その店を私がやめて二年くらい経つ。
だから働いている人間もすっかり変わってしまい少しさみしかった。
しかし今日はなんともいい場所をみつけたので 私ひとつプラス!である。
その店の(TOPS HOUSE)の八階に書斎のような喫茶とギャラリーの『サロン』ができていたのだ!
そこではセンスのとてもよい 旧友のT川さんが主任をまかされていて店の名は『ユィット』という。
そこでパウルクレーの本や「メメント モリ」なんかを 読んでいたら、
いつのまにか二十時になっていて
びっくりした。
買い物したかったのにデパートは閉店。
それだけ居心地のよい『ユィット』だったのだろう。
”わたしも写真で個展やりたいな” なんて思いながら帰宅したのであった。

「ちゃーちゃん(義祖母)にもらったクロッカス」
4月22日
他の男の人の夢をみる。
キスをする。
緑色の目が私をみつめる。
緑色の髪の毛がわたしの頬をなぜる。
誰なの あなた・・・
メメントモリ
死にたいとは もう想わないけど、
死と生と性についてはいつも考えている。
緑色の目をした男は、わたしを救ってくれるだろうか?
わたしを癒すことができるだろうか?
今日は流星群が きれいにみれるそうですよ。
あなた。

4月23日
真っ赤な薔薇で部屋をうめつくしたい。

4月24日
東京は、ツツジがきれいに咲く季節となった。
まだまだ 春風の中に花冷えを感じることもあるが、確実に季節は過ぎ去っていっている。
昨日はパートナーのおかげで 熱燗を飲み過ぎてしまった。
おまけに歌までうたわされた。
いや 楽しかったんだけどね。
今日は体調悪し。
買い物にはでかけたが、日がな一日横になっている始末・・・。
本も読みたいが、頭がぼんやりしていて、入って来ない。
新聞も 暗いニュースばかりで読む気にならない。
こんな時はJAZZでも聴きながら、煙草を吸うのが好きだ。

4月28日
福岡で働いている友人から葉書が届いた。
きれいな桜が写っている。
彼の心の 孤独と郷愁の想いが入り混じったような写真だ と思った。
ここ何日か、日記が書けないでいた。
何故か自分でもわからない。
さぼっていた という言葉はあてはまらない気がする。
昨日は強風で沈みきっていた。
おとといは病院と仕事で疲れ果てていた。
その前は 夜にお寿司を先輩におごってもらっていた。
『おかげさま』で 今日も生きている。
ありがとう。

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