第六章    添える






11/6

あたたかいものがほしい。
寒いから。もうすぐ冬だから。
いつもの帰り道、
久し振りに、会った猫に手を振って挨拶をした。

こんばんわ。

知らん顔である。
当たり前、猫はいちいち人の顔を覚えない。
いい事があって、楽しい気分で帰宅途中、すごくきれいな夜空で、オリオン座とかが見えて
うわーと思う時、死を感じる。




11/8

よくわかりもしないのに、寄席に行く。
その場所へ行かなくてはいけない気がして、またもや演芸ホールへ。
表の扉はいつも空いていて、私が入るより先に猫が入っていった。
演芸ホールでは、猫も老人も若僧も一緒。
寄席経験は、まだ二度目。

落語、くわしくない。
ただ、おもしろいと思ったところで、笑う。
平日。
周りは空席もそこそこにあり、すすけた老人がまぁるく座っている。
咳きをする老人がいる。お茶をすする老人がいる。おしゃべりをする老人がいる。
ごくたまに私とおない歳くらいの人もいる。
あそこは、不思議な空気があり、子供の頃、初めて映画館に入ったときのあの気分でどきどきする。
私が今、こんなに新鮮な気持ちになれる場所は、そこしかないような、
そんな気がして、帰ってからも思いをめぐらす。
そう思うのは、私が他所ものだからなのだろうか。


11/17

量より質?質より量?


11/19

この季節は、わけもなく落ち込む。
しかし、かの人は、気が沈んでることは悪いことかどうか、そこから考えれば?と言ふ。


11/20

踊ったり、
歌ったり、
ふざけたり、
おなかがいっぱいになったり、
咳きしたり、
あくびしたり、
詩を気取ったリ、
寒かったり、
あたたかかったり、
わけなく
空が降りてきた。


※もうすぐ 渋谷区のねずみは全て駆除。


11/22

寒いです。 毎日。

今日もまた、道に迷い、通る人に『すみません、あの弦巻はどっちですか?』とたずねようとしたところ、 無視される。
次に聞いたひとには、なるべく不信感を与えないように、ニコニコしながら、すみませんと言ってみたら、3歩くらい通り過ぎてから、はいと言ってくれた。

しかし目をあわさずにあっちですと教えてくれた。

どうも、道をたずねるのは、よくないことのようだ。

年末に向けて、街や、お店はにぎにぎしく楽しげ。

人は自分のことで精一杯。

ケーキくって死。


11/24

自転車のこぎすぎで、お尻が痛い。






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